『100m走の記録を10秒切れるかどうかは、遺伝子で決まっている!?』
そのような報告が2015年に日本人の研究者の先生から発表されました。
その時に報告された遺伝子が代表的なスポーツ遺伝子の『ACTN3遺伝子』です。
もっとも代表的なスポーツ遺伝子は、ACTN3(アルファ アクチニン 3)遺伝子です。
そのACTN3遺伝子に関する研究報告は、様々されていますが、日本人陸上選手の100mのベストタイムや結果を予測する可能性が報告されています。
その報告がなされたのは、日本におけるスポーツ遺伝子研究の第一人者で、弊社のサービスにも推薦を頂いている福典之先生らの研究グループ。
ACTN3遺伝子多型は、全ての人がRR型、RX型、XX型のいずれかに分類されます。
その遺伝子タイプと男 子 100 m走選手のパーソナルベスト記録との関連性を検討しました。
その結果、XX型の選手の平均ベストタイムは、RR型とRX型よりも遅いことがわかりました。
さらに、XX型の選手は、2012年ロンドン五輪の参加標準記録を満たす選手はいなかったという報告をしました。
つまり、生まれながらに決まる遺伝子のタイプが足の速さに影響を与え、100m走のベストタイムが推定できてしまう可能性があるのです。
ここから言えることは、スポーツ科学の進歩をお伝えしつつも、これはあくまで日本トップレベルの100mを10秒前半で走る超トップレベルな戦いにおける状況です。
一般の学生の大会に当てはまるとは言えません。
また、この研究でのXX型として分析した対象者数は6人です。
7人目には違う結果になるかもしれませんし、これからの選手がこの通りになるとも限りません。
しかし、すべてに言えることは、XX型が他のタイプの人と同じ練習を実施していても同じように結果には繋がらない可能性があります。
XX型としての、さらには自分の体に合った練習・トレーニングが求められます。
遺伝子タイプは検査しなければ、わかりません。
さらには、検査した後にあなたがXX型だとしたら、そこから先の助言も必要です。
専門家による遺伝子分析を弊社で実施してみてはいかがでしょうか?
参考文献
ACTN3 R577X genotype is associated with sprinting in elite Japanese athletes