『体が硬いのはストレッチをさぼっているからではない!遺伝子の影響かもしれません。』
そのような報告が2015年に日本人の研究者の先生から発表されました。
その時に報告された遺伝子が代表的なスポーツ遺伝子の『ESR1遺伝子』です。
この研究は、トップレベルの日本人アスリート1,311名のESR1遺伝子(TT型・TC型・CC型)を調査し、筋損傷(≒肉離れ)の受傷歴及び筋スティフネス(筋肉の硬さ)との関連を調査しました。
その結果以下の2つのことがわかりました。
肉離れの割合は、TT型が12.9%、TC型が9.7%、CC型が7.6%で、TT型の方がリスクが高いことがわかりました。
また、筋肉の硬さも、TT型→TC型→CC型の順で硬いこともわかりました。
もちろん柔軟性は、日常のストレッチによって改善もしますが、生まれつきの体質によって、硬いタイプなどが存在するようです。
怪我のリスクを抑えるためにも自分の遺伝子タイプを知って予防活動にも努めましょう。
参考文献
ESR1 rs2234693 polymorphism is associated with muscle injury and muscle stiffness